光に向かってシリーズ(高森顕徹著)の裏話

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矢は一本しかないと思え
光に向かって100の花束』9話
矢は一本しかないと思え
一意専心


この話の前半は、弓を射ることを習う人のことが書かれています。

 矢場に立った一人の男、二本の矢をたばさんで的に向かっている。
「おまえは、まだ初心じゃ。一本にしなさい」
 そばで見ていた白髪の指南は、にべもなくこう言った。
 弓を射るとき、諸矢(二本の矢)を持つのが通例である。
 初心だから二本持つな、一本にしろとはどういうことか。
 為損ずることの多い初心者だから、一本では無理だろう、二本持てというならわかるが、どうも腑におちない。
「はい、かしこまりました」
 素直な男は、言われるままに一本を投げすてた。
爐海琉賁陲茲蠅覆い里性
 一本の矢に全精神を集中する。かくて彼は、みごとに的を貫いたのだ。
 初心者に、にあわぬできばえと、満場の喝采をえたが、牋賈椶砲擦茘瓩力兄愼遒琉嫐は、どうにもわからない。
 思案のすえ彼は、老先生を訪ねて教えをこうた。
 笑みをたたえて老先生、こう答えたという。
「子細はない。ただ後の矢をたのみにするから、初めの矢に専心できないのだ。どうしても油断ができる。勝つも負けるも、ただこの一矢の覚悟がなくては、何十本の矢も、みなあだになるのじゃ」
爐海譴ダメなら次がある
の思いが専心を妨げるのである。熱中できるはずがない。


これは、『徒然草』にある話だったんですね。私は知りませんでしたが、有名な話なのかもしれません。お恥ずかしい……。

 或人、弓射る事を習うに、もろ矢をたばさみて的に向う。師の言わく、「初心の人、ふたつの矢を持つ事なかれ。後の矢を頼みて、はじめの矢に等閑の心あり。毎度ただ得失なく、この一矢に定むべしと思え」と言う。わずかに二つの矢、師の前にてひとつをおろかにせんと思わんや。懈怠の心、みずから知らずといえども、師これを知る。この戒め、万事にわたるべし。
 道を学する人、夕には朝あらん事を思い、朝には夕あらん事を思いて、かさねてねんごろに修せんことを期す。況んや一刹那のうちにおいて、懈怠の心ある事を知らんや。なんぞ、ただ今の一念において、直ちにする事の甚だ難き。(第92段)

   =永積安明校注・訳「徒然草」(日本古典文学全集 27)小学館より一部改=
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LEDアート
はじめまして。ブログをはじめましたのでよろしくお願いします。
| LEDアート | 2007/08/02 6:42 AM |